先日、お墓を買いました。
家から車で15分ほどの所にある共同墓地で、お墓を購入。
ここオーストラリアでは、宗教上、土葬が一般的なので、1人1ヶ所のお墓を買う人が主流です。
(最近では、火葬も一般的になりつつあります。)
しかし、私は無宗教ですし、旦那も火葬を希望していることから、
1人用のスペースを買っておけば、夫婦2人で入れるし、自分たちが死んだ後も安心でしょ?
と旦那に説得され、購入することになりました。
あなたのお金で買うんだから、好きにすればいいんじゃない?と、
ずっと言っていたのですが、まあ結構な大金なので、1人で決断するのも心もとないし、私のGOサインが欲しかった様子なので、
「もうさ、そんなに欲しいなら買っちゃえばいいじゃん。」
と言ったら、その日の午後に、無理やり予約を押し込んでもらい、購入することになりました。
ちなみに旦那40代後半、私、30代後半です。
一生にあるかないかの、お墓を買うという貴重な体験を今回はシェアしたく、記事にしました。
お墓を今、買いたかった理由
旦那が今のうちに、お墓を購入したかった主な理由は、
- まだ働いていて、お金があるから。(定年後は安定した収入を得るのが難しいと予想される)
- 10年以上前に、義両親が買った時より、値段が上がっていることから、これからも値上がりすると思われるので、安いうちに購入したい。(全然安くはありませんが・・・)
- 両親が買った場所の近くが、今なら購入できるから。
やはり、高い買い物であるがゆえに、今のうちに支払いを終わらせれば、老後の不安も減ります。
オーストラリアの物価も上がり続けている状態&シドニーの人口も増加している中、間違いなく今後、お墓の需要が高くなり、値上げやお墓が足りなくなり、希望の場所にお墓を買うことが出来なくなる可能性も出て来ます。
それに、自分達が生きている間に用意をして、子供達には迷惑をかけたくない。というのもありました。
購入したお墓
私たちが購入した場所は、地面に埋めるタイプではなく、壁に収納するタイプのお墓です。
写真や文字が彫られているプレートを取ると、中が空洞になっていて、
そこに柩(ひつぎ)が入れられるようになっています。
私たちは火葬を希望しているので、1人用のスペースを購入しました。
遺灰を入れても、スペースがかなり余るので、子供達も、入りたければどうぞ。という感じです。
ちなみに屋根はあるけど、室内ではありません。
日当たりが良いのが気に入って、義両親は購入したらしいです。
ここの墓地は、110エイカーの敷地に9万人が埋葬されて、13万人の遺灰が眠っているそうです。
とにかく敷地が広くて、もちろん墓地内は車の移動です。
まさかの、バス停までありました!
最寄駅から墓地、墓地の中をぐるっと回り、駅に戻るルートで、運行されています。
さすがオーストラリアです。広い!
敷地内は、キリスト教、ユダヤ教、無宗教、子供専用など、細かくエリアで区切られていますが、どのエリアを購入しても、全く問題はありません。
私も無宗教ですが、カトリックのエリアに購入しました。
(旦那が、義両親の隣に買いたかったからなのですが。)
一応、宗教上の配慮と、いったところでしょう。
お墓の購入金額
ホント、高かったです。
$26,550でした。
管理費なしですが、毎回、遺灰を入れる時には、別途料金が掛かります。
とはいえ、お墓にも、色々タイプやサイズがあり、値段が違います。
1人分の遺灰を入れる小さな場所から、カップルで入れる2人分のお墓、収納タイプや、地面に埋葬するタイプなど、本当に様々です。
予算や、好みに合わせて選べます。
当たり前ですが、小さければ安く、大きければ高いです。
遺灰を入れるだけなら、安くすみますし、柩(ひつぎ)を入れるなら高いです。
支払いは、一括購入以外にも、購入時に料金の10%を支払えば、24ヶ月分割払いが出来ました。
私たちは、$10,000を購入時に支払って、残りを分割にしました。
しかし、支払いを全て終えないと、お墓の使用は出来ません。
最後に
まさか30代にして、自分が入る予定のお墓を買うことになるだなんて、夢にも思いませんでした。
そんなの、子供達が勝手に山や海にでも散骨してくれればいいんじゃない?
と思っていたのですが、
ある意味それも、残された子供達にしてみれば、めんどくさいのかも。と、旦那に言われて気付きました。
ここのお墓に入れてね。と言っておけば、逆に楽なのかな、と思います。
もしかしたら、またどこかの国に引っ越しする可能性も無い訳ではないのですが、老後はオーストラリアで過ごすと決めています。
ここで老後を迎えるのか・・・と、ぼんやり思っていたのが、なんだか現実味が湧いてきました。